2018年8月15日の徹夜おどりの日の郡上踊りに宿無し・一人・初心者・私服という四点セット(?)が揃った状態で参加してきました。
結果、完全初心者ですが無事郡上おどりを踊りと観光併せてがっつり楽しむことができましたので、当日のわたくしの行動についてメモしておきます。
来年こそは郡上踊りにおいでになる方の何かの参考になればと思います。
郡上おどりとは
ここに行き着いてる方は多分みんなご存知だと思うので手短に。郡上踊りは「日本三大盆踊り」のひとつに数えられる国指定の重要無形民族文化財の盆踊り、そのルーツは江戸時代まで遡る伝統的なものだそう。会場は郡上八幡の市街地で7月から9月にかけてのべ31日間開催されるという超ロングランのイベントなのです。
ちなみにぼくは最終日も参加したのですが、終了時に31日間解禁の方が何人かいるということを聞きました。すごすぎる・・・!!
(よそもん視点的には小学生の夏休みのラジオ体操が超伝統的、全年齢向け、お祭り的にしたようなお祭り兼スポーツというかエクササイズ的なものなんじゃないかと思っています。)
徹夜おどりとは
お盆の8月13〜16日の4日間は郡上踊りの徹夜踊り期間とされていて、なんと午後8時から翌午前4時または5時まで郡上踊りが行われます。つまり最長9時間踊り狂うという最高にクレイジ〜で楽しいイベントですね。
ぼくが参加した8月15日は朝5時まででしたよ。ウヒョ〜。
(さらりと朝5:30までの通行規制が書かれている)
というわけで徹夜踊り当日の話をしましょう。
当日のことと著者基本情報
・2018/8/15(水)曇り時々雨
・アラサー男単独行動
・宿泊先なし
・トートバッグサイズの荷物あり
・盆踊り経験なし
・ダンス歴なし
・音感リズム感なし
・浴衣なし
こんな感じですね!!
当日は郡上に移住の準備で用事があって、昼過ぎに郡上八幡の城下町プラザで岐阜バスを使ってきました。(岐阜駅→郡上八幡)
用事は17時くらいには終了。
で、これからどする?ってなるじゃないですか。せっかく東京から郡上まで5時間近くかけてきたのに日帰りするのも勿体無いな、でも郡上周辺じゃ徹夜踊りで宿が取れない、帰るなら早めの電車かバスに乗らないといけない・・・。
そこで気づくのです。
「あ、徹夜踊りで朝までお店やってるし徹夜すればいいんだ。」
という感じでサクッと帰らないことに決まりました。
夕方から露店がたくさん出店していてお祭り気分が漂っています。
まだしばらく時間があったので夕飯に鮎定食をいただきました!やっぱり香ばしくて鮎うまい!
店内にはすでに浴衣のお客さんとかもいて街にお祭りの空気が漂っているのを感じます。
夕ご飯食べたことだしそろそろ行きますわ。
荷物と着替え、あると便利なもの
小さいハンドバッグやショルダーバッグなどは別として、大きめのバッグをもってきている場合はコインロッカーに預けておくのがいいと思います。もちろん貴重品は自分で持っておきましょう。
コインロッカーは郡上八幡駅と旧庁舎記念館のトイレの近くにありますが、踊り会場に近いことを考えると旧庁舎記念館の方を使うのが便利ですね。
ぼくも利用しましたが、徹夜踊り中でもロッカーにはある程度の空きがありました。おそらく埋まらないとは思いますが、最初から預けたい荷物があるのならば早めに預けておきましょう。
ちなみに女性で浴衣に着替えたいって場合は更衣室を利用するか、呉服店で着付けサービスを受ける、あるいはスペースのみ有料で借りる、という方法があるようです。
この辺はぼくはよくわかりませんので下記サイトが参考になると思います。
http://kinenkan.gujohachiman.com/2017/08/いよいよ徹夜おどり♪知っ得情報!/
それからあると便利なものとして、貴重品を入れる小さなバッグ、一枚羽織るための長袖、タオル、帽子、ちょっとした雨具。
帽子、雨具っていうのは雨対策です。なぜか郡上おどりの時はいつも雨が降っている気がするのです。長袖は夜間少し冷えた時用です。今年は40℃近くまで気温が上がり暑いぜ郡上!みたいな感じでしたが夜間は案外冷えます。徹夜+冷えはよろしくないのでここは対策しときましょう。
あ、もちろん雨天決行です。踊り助平※には雨は大好物なのです。
(※ 踊り助平というのは踊りが大好きな人のことをいいます。)
ぼっち初心者が踊りに加わるまで
踊り会場に行くと・・・。ドヒャー新町の通り一面が人でいっぱいです。そんでもってよそもん的に驚きなのが見ている人より踊っている人の方が圧倒的に多い!
ぼくの地元の微妙な夏祭りとかほとんど踊っている人なんかいないのに!ってなりました。
とはいえです。実は最初は自分は踊る気も大してなかったのですが、この時点で心が揺れてきます。
「踊らないのってヘンなんじゃ・・・?」
でも正直ダンスは苦手だしな〜〜。ぼっちだしな〜〜。
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踊りながら通り過ぎていく人々の群れ。
なんかもったいない気がする。
「よし、なんとか入ってみよう」
というわけでやることにしました。ひたすら「かわさき」という曲を輪の外から凝視します。そしてウマそうな人をじーっとトレースします。そうして少し外で真似をする。
案外場外で踊っている人も同じように真似している人もいてそんなに気にならない。
一曲が10分以上続き、踊り自体は10数秒で1サイクル回るので覚えるチャンスはいくらでもあります。
そして、、ついに輪に入ってみました。ちょっと隙間のあるところからすっと入りました。
とりあえず最初は列の動きに合わせて動けてればなんも問題ないです。
最悪わからなくなったら列を止めないように一緒に動いてりゃいいんじゃないでしょうか?スマホいじって列止めたりしなければ多分大丈夫(笑)
横の人を見ながら真似しているうちにうまくないにせよそれなりにできるようになってきます。
「いや〜思い切って入ってみてよかった〜〜」
となりますよ。
ひたすら長いorz 疲れた休憩する場所はたくさんある
こうしてへっぽこ盆おどラーとして華々しいデビューを飾ったわけですが、朝の5時までってやっぱり自分にゃ長いですよってことで途中逃亡。
お腹減りますよね。動くと。
減りますよね。
減りますよね??
え〜っと眠くなりますよね?
糸カフェさんでいただいた深夜のホットコーヒー。美味しかったです。こんな感じで徹夜踊り中は多くのお店が夜間営業をしてくれていて、どこに行ってもお祭り気分を楽しめます。
もちろん冷たい飲み物も買えます。
ちなみに旧庁舎記念館の前には水舟もあります。ぼくは普通の水が飲みたかったのでここで給水しました。
今回は行かなかったのですが、宗祇水の近くには徹夜ビアガーデンという臨時ビアガーデンが設営されていて、まさに徹夜組を収容するための施設となっているのです。
そしてフィナーレへ
程よく休息をしたことだしもう一度踊りたいと思い、再度踊り会場へ。この時だいたいAM3:00。
「あれ、なんかさっきより人増えてない?」
どうやらクライマックスに近づき人々はさらなる活力を得たようです。掛け声もさっきより大きくなってます。
へっぽこ盆おどラーのぼくも踊り続けているうちになんだか脳みそがよっぱらってようなチリチリするような不思議な感覚になってきます。これが噂の盆踊りのトランス状態ってやつなのだろうか?
「春駒」が始まるとみなさん一気に活気が強まる。明け方の謎テンション!
「あ、明るくなってきた。」
そして最後の踊りになります。最後の曲は決まっているらしく初めての踊りのなのでぼくわかりません。一度抜けます。
とはいえ最後の踊りもそんなに動き自体は難しいものではありません。せっかくですのでまた見よう見まねで混ざります。
そしてついに終了・・・!!
運営の方から終了の号令、そして会場内に沸き起こる拍手!!知り合いなんていないのにこの奇妙な一体感。
ヘッタクソだけど最後までいてよかった〜と思った瞬間でした。
終了後はみんなバラバラとそれぞれの帰路へつきます。
道路は擦れた下駄の木屑がたくさん。みんなよく踊りました〜。
ゴミ拾いボランティアと手ぬぐい報酬
踊りはここまでですが、終了後にゴミ拾いボランティアの募集がありました。帰りの電車まではまだ1時間近く余裕があって暇を持て余していたのでこれにも参加することに。
旧庁舎会館のテントに行き、氏名だけ書いてゴミ袋と軍手を受け取り、後は自分で適当に会場を回ってゴミを回収しました。
ある程度ゴミを拾ったところでテントに戻りゴミを渡しました。
すると、お礼ということでなんと手ぬぐいゲット!!こちらとしては暇を持て余してただけなのに手ぬぐいまでもらえてラッキーー!でした。
そんなわけで郡上おどりは終了し、郡上八幡駅に向かいました。
名も知らぬ大勢の徹夜組と合流
郡上八幡駅に着くと早朝にも関わらず、大勢の人々の姿が。
あからさまに郡上おどり徹夜組で浴衣の人も多くいます。やっぱりこんな風に宿無し弾丸で郡上踊りにくるひとがたくさんいるんだなーっと思ったのでした。
椅子にはギリギリ座れましたが、徹夜明けで座れないのはちょっときついので少し余裕を持って駅に戻りましょう。
以上、帰りは
郡上八幡→美濃太田
美濃太田→名古屋
名古屋→東京
全て寝ていたので気分的には1時間半くらいで帰れました。
徹夜踊りの結論
徹夜踊り、それは9時間もの間踊り、食事、飲みを楽しめるアミューズメントであった。
初心者でも簡単に輪に入れて楽しめるのが郡上おどりのいいところです。踊らないのは勿体無い!
あなたも一晩の郡上八幡を満喫しましょう!
以上。